当院は 日本甲状腺学会 認定専門医 施設です。

糖尿病、甲状腺疾患の専門医院
なかやまクリニック

甲状腺の病気
Thyroid Disease

甲状腺の病気の種類は、大まかに以下のように分類できます。

原 因病 状
甲状腺の働きに問題がある 甲状腺ホルモンが多くなる病気
(甲状腺機能亢進症 甲状腺中毒症)
甲状腺ホルモンが少なくなる病気
(甲状腺ホルモン低下症)
甲状腺のに問題がある 甲状腺が全体的に大きくなる病気
甲状腺の一部に しこり、おでき
(結節性甲状腺腫 甲状腺腫瘍 甲状腺癌)

甲状腺の「働き」に問題がある病気
Problem in Function

甲状腺ホルモンが多くなる病気

甲状腺ホルモンがたくさん作られる病気(甲状腺機能亢進症)と、別の原因で甲状腺ホルモンが多くなる病気(甲状腺中毒症)があります。 前者にはバセドウ病が代表的です。後者には亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎など病気があり、炎症によって甲状腺が破壊され、貯蔵されていた甲状腺ホルモンが一時的に血液にもれ出てくる状態です。甲状腺でつくられた甲状腺ホルモンは、血液の中に入り、体のいたるところに運ばれます。

甲状腺ホルモンが少なくなる病気

甲状腺ホルモンが作られなくなって、甲状腺ホルモンが少なくなった状態は、甲状腺機能低下症と呼ばれます。橋本病(慢性甲状腺炎)が代表的で、先天性に甲状腺ホルモンが少ない病気が原因となったり、甲状腺手術後、甲状腺放射線治療後にも起きやすくなります。

ホルモンが多いまたは少ない時の症状

ホルモンが多いホルモンが少ない
疲れやすさやだるさがある
かゆみがある皮膚が乾燥する
汗が異常に多い汗が少ない
口が渇く声がかれる
暑がりである寒がりである
眠れない眠たい
脈拍数が多く、動悸がする脈拍数が少ない
微熱が続く物忘れしやすい
手足がふるえるむくむ(顔、全身)
息切れがする動作が鈍い
甲状腺が腫れる
髪の毛が抜ける
食欲が旺盛である体重が増える
排便の回数が増える便秘
イライラする気力がない
眼球が出てくる筋力が低下する

左右どちらかの項目に4つ以上当てはまったら血液検査をしましょう。甲状腺ホルモンが多いと、体と内臓の動きを活発にする働きがあるので、表の左側のような症状が出ます。甲状腺ホルモンが少ないと、表の右側のような甲状腺のホルモンが多いときと反対の症状が出やすいです。

甲状腺の「形」に問題がある病気
Problem in Shape

甲状腺が全体的に大きくなる病気

甲状腺が全体的に大きくなる病気に「びまん性甲状腺腫」があります。びまん性甲状腺腫とは、甲状腺が全体的にそのまま大きくなる病気です。なかには単純性甲状腺腫といって、ただ甲状腺が大きいだけで、それ以外、甲状腺ホルモンなどに問題がない病気があります。 甲状腺ホルモンに異常が出やすい、バセドウ病橋本病でもびまん性甲状腺腫が起こります。

びまん性甲状腺腫の検査では、甲状腺超音波検査で甲状腺の中がどのようになっているかを観ます。 甲状腺ホルモンに異常がないかの検査も必要です。 橋本病やバセドウ病の原因物質の検査も行うことがあります。

甲状腺の「しこり」「おでき」

甲状腺内に腫瘍ができる病気に結節性甲状腺腫があります。良性悪性があります。 健康な人でも詳しく調べれば、10人中約2~3人の割合で甲状腺内の「しこり」が見つかります。 そのほとんどは良性で、大部分の方は心配ありませんが、なかには悪性の甲状腺癌がありますので検査が必要です。

結節性甲状腺腫の判別には、超音波検査が必要です。多くは超音波検査である程度、良性か悪性かが判断できます。 悪性の甲状腺がんを疑われた場合には、細い針を刺して細胞検査(吸引細胞診)を行います。

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